会期前日から会場の隣りの倉庫で会田誠さん(世界的アーティスト)が制作していました。
会期前に会う機会があり、手も開いていたので「段ボールで作るモニュメント」軽く手伝いました。
なんか夢のような気分でした。(気持ち悪いけど)
この人は僕にとっては、とても偉大な人物なんです。
僕の制作人生はこの人が居たから続けられたんです。
そのぐらい10代の僕にはカルチャーショックだった人なんですわ。
その人が目の前に居る事がなんか信じられない気分だったという意味です。
その会田誠さん。
内気な方だったので、すごく喋りかけられずに居たんですが、会田さんから声をかけてくれました。
一声目が ちょっと裏返った声で(これが普通だと後から知りました)
「君は〜作家〜なのかな?」
その後もちょこちょこ話しかけられたのですが、会田さんはすごくシャイで、あまり人の目を見て喋らないひとでした。
会田さんはヘビーな愛煙者で、その後もよくタバコ吸う場所で話しました。
そんな時、僕は会田さんにズバッと言いました。
「会田さん!宮城のアートをプロデュースしてください。そして宮城を変えてください。」
そしたら会田さんが
「それは〜ココの〜土地に居る〜人が〜やるべきですよ。はい」
その通りだと思いました。なんでそんな事聞いたのかと後悔しました。
会田誠を使って「楽をしよう」と考えてたんだと思います。
他から有名な人を連れてくれば言い訳じゃない事ぐらい解っていた
つもりだったんですが。甘い考えが表に出てきた失態です。
会期中の講演会で実行委員の竹野さんが会田誠さんにこんな質問をしました。
「どうしたら会田誠みたいなアーティストになれますか?」
そしたら会田さんはこう言いました。
「酒を飲む事です。」
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